特に困ったことが起きているわけではない。
急ぐ理由も、焦る必要も見当たらない。
それでも、一日を通して、どこか落ち着かない感覚が続く日があります。
椅子に座っていても、体の位置がしっくりこない。
何かをしていても、気持ちがその場に留まらない。
静かなはずの時間が、少しだけざわついているような感じです。
原因を探そうとすると、余計に分からなくなります。
大きな不安があるわけでもなく、明確な心配事が浮かぶわけでもない。
ただ、気持ちの底が、まだ完全に落ち着いていない。
こういう時、「何かしなければ」と思ってしまうことがあります。
落ち着かないなら、動けばいいのではないか、気分転換をすれば変わるのではないか、と。
でも、落ち着かなさは、必ずしも行動不足から生まれるものではありません。
心が、まだ一つ前の状態を引きずっているだけ、ということもあります。
たとえば、忙しさが続いた後や、緊張が長引いた後。
外側は静かになっても、内側の揺れが、すぐには収まらないことがあります。
その揺れは、時間とともに自然に沈んでいくものです。
無理に止めようとしなくても、深く潜っていくように、少しずつ静かになります。
海の中にいる時のように、音が遠くなって、動きがゆっくりになるまで、少し待つ必要があるだけかもしれません。
理由が分からない落ち着かなさは、異常でも失敗でもありません。
今は、まだ揺れの途中にいる、それだけのことです。
今日は、理由は分からないけれど、落ち着かない一日だった。
それだけの話です。
